トップページへ戻る レポートページへ戻る

『能登麻美子 お仕事ディスコグラフィ』
能登さん初の個人イベントとのことで、参加できればいいなぁと期待して応募したこのイベント。
競争率は2.5倍ぐらいだったそうですが、運良く当選ハガキが届いたので即参加決定!
その上、自分の整理番号は“257番”だったんですが、なんと友人が“8番”を引き当ててくれて、
それを自分のと交換してくれることになり、最前列に座れそうな感じで嬉しい限りでした♪
先月の東京遠征では夜行バスを利用したんですが、全然眠れなくて疲れるだけだったので、
今回は新幹線で前日入りすることにしました。その分交通費は高くつきましたが(^^;

イベント当日、宿泊先の友人宅を10時前に出発し、11時少し前に渋谷到着。
荷物が結構あったので、近くのコインロッカーにほとんど預けました。
席によっては荷物が邪魔になるかもしれないと思ったし、身軽な方が楽ですから(笑)
間もなくして一緒に参加する友人と合流。京王井の頭線に乗って、会場となる東京大学駒場キャンパスへ。
駒場祭真っ最中のキャンパスは人で溢れかえっていましたが、集合場所は裏手なので閑散としていました(笑)
自分達が着いた時には、スタッフ以外はほとんどいなかった・・・割と皆さん出足が遅いようで。
開場30分ぐらい前からじわじわと整列開始。前から順に座席指定券を配布してくれるとのことで、一安心。
そのときスタッフに聞いた話だと1列8人とのことで、割と狭いのかなと思ってたんですが・・・。
12時に座席指定券を貰い、その時点で2番の当選ハガキを持ってる方が来られなかったので、7番の指定券をゲット!
しばらくして会場となる743教室に入ったんですが、1列15席ぐらいでした(^^;
前3列だけ中央のブロックが関係者&スタッフ席になっていたらしく、3列目までは両端の8席だけ利用可能・・・。
1列8人ってそういうことだったのね。結局左から2番目の席になってしまいました(苦笑)
それでも最前列だから十分見やすかったですけどね。

13時、イベント開始。
司会者の紹介で、能登さんが登場。
能登さんの衣装は、Vネックの黒いセーターに、黄色がベースの秋らしい感じのスカート。それとヒールが高めの黒い靴だったかな。
スカート姿は割と珍しいんじゃないでしょうか。お披露目とばかりにくるっと回って見せてくれました♪
イベント内容は、能登さんが出演された主な作品のダイジェスト映像を流し、その後トークという形式でした。
以下、それぞれの作品で能登さんが喋った大まかな内容です。

1:ブギーポップは笑わない
能登さんのアニメデビュー作品。
「怖いくらい懐かしいー」
「初めて頂いた回の主役を張る役だったのですが、オーディションでは違う役を頂いていました。
台本にはセリフがびっしり書かれてあって、どうしようと思って、台本を持つ手が震えるんですよ。
音をたててしまうとNGになってしまって他の人のお芝居に迷惑をかけてしまうし、もちろん自分のお芝居もしないといけないしで、
一度にいろいろなことをするので、最初はスゴイため息が出ました。でも今は楽しいなと思ってお芝居出来るようになりました。」

(この仕事で頂いた最初のお給料は何に使いましたか?)
「初めて貰ったお金にどう手をつけて良いか分からなくて、暫く使えなかったんです。いつの間にか消えていました。食費かな?(笑)」

2:成恵の世界
いわずとしれた、能登さん初主演作品。
ダイジェスト映像を流し始めるが、ここでトラブル・・・映像が出ません!
そこで能登さんが「和ちゃーん、和ちゃんまだ〜?」と成恵でツッコミを。
その後も動きがコマ送りになったり、手が分裂したりと、まともに映像が流れず、そのたびに成恵のツッコミが・・・。
正直、生セリフを聞けたのは非常にラッキーでした(笑)
「この作品から得たものはいっぱいあって、最初はドラマCDだったんですが、この作品がアニメ化されるといいなと思っていました。
それが実際にアニメ化されて、第1話のアフレコのときには既にアニメが出来あがっていて、成恵の笑顔、表情を見て声を入れました。
みんなの表情が暖かいので、とても忘れられない作品です。」

「最初は自分で演技をあれこれ考えてスタジオに入ったんですけど、最初見た成恵の笑顔を見て、
今まで考えていた演技を全て捨てて、一から作り直しました」

(ドラマCDと違うところは?)
「ドラマCDでは自分と周りの空気に頼るところがあるのですが、
アニメでは絶対的に絵があるので、絵と私の2人で1人という気持ちになります。」

(中学時代の甘酸っぱい思い出は?)
「あったら人生変わってるだろうなと。学生時代の恋愛というのは後々に左右すると思っていて、
私の場合は女子高だったこともあり、中学の頃はそういうことは考えていなかったです。
“いかにして体育を休むか”を考えていました。それが一番の課題でした。」

(体育は嫌いだったんですか?)「大っ嫌い!!」
「でも今は体を動かすのも好きですよ。しばらくジムに行ってなかったんですけど、
最近また行くようになって、この間はジムで泳いできました」

(その後筋肉痛にはならなかった?)
「筋肉痛来るのが遅いと、ちょっときつい?遅いと年・・・ですか?(笑)でも心地よい痛みでしたよ(笑)」

3:ヤミと帽子と本の旅人
後半はメーカー製作のダイジェスト映像そのまま流れてました。「30分ぐらい見たみたいで大満足したのは私だけ・・・かな?」
「葉月をやっている時はすごい切なかった。性別を越えて、一途に存在を愛するということをどこまで自分が受け止めれるかと思って。
最終回のアフレコが終わってからも・・・抜けないんですよ。とても切なくて、ガラスみたいな物語だなと思いました。」

(演技も艶っぽいのが多かったですよね?)
「初美とは同姓同士なんですけど、いろいろムチャをするシーンがあったり、大変なシーンがあったリ(笑)
女だからとかではなく、理由も無く人を好きになるのはどういうことなんだろうなと思いました。」

(読書の秋ですが、本は読まれますか?)
「小説をよく買ってきてバーっと読んじゃっていたんですが、私は遠藤周作の作品が好きで、
その人のエッセイで「一冊の本をじっくり読む」という文章に当たって、一冊をしっかり読もうと思いました。
うちに『朗読者』という本の翻訳されたのがあって、最初は2,3ページでもう読むの止めてたのですが、
それを読んでみると途中から面白くなってきました。」

(どんなジャンルを読まれますか?)
「ミステリー小説は・・・読めません!マンガだと読めるんですが、
小説だと後ろから読んでしまって、「わかった!犯人はこいつだー」って。だから私には合わないんです。」

(恋愛小説は読みます?)
「読みます。江國香織さんや吉本ばななさん、田口ランディさんとか。人に薦められたものは読みます。」

4:TOYOTA TV-CM(HSD玉田編)
ほとんど聞くことの無い、ナレーションの話もありました。
もっといろんなCMを見れるのかと思ってたら、上の1つだけでした。ちょっと残念。
「初めてかもしれない。ナレーションのお話をするというのは」
「私がやらせて頂いているのは15秒か30秒のもので。その中に物語があったり凝縮されていて、映像が出来あがっているから、
アニメーションのように物語を動かしていく中の一つとか一部分とは違って、
出来あがっているものにどう乗せるかという作業だと私は思っています。演技の根っこは同じでも枝葉は違うと思います。」

(アニメと違うところは?)
「“ビッグカメラ”とかの「安いよ安いよー」みたいなパンチ系のは無くて、声質だと思うんですけど、
私がCMを録るときによく言われるのは「自然な感じで」ということで、そのままでやることにしています。
CMをやる上ではその映像に寄り添いたいなと思っていて、映像を見て受けた感じでやろうとしています。」

(テレビから自分の声が聞こえてきたときはどうですか?)
「昔はアニメで自分の演技を聞いたときには、なんかムズムズしていたけど、
最近ではリモコンをいじって自分がナレーションしたCMを探しています」

5:マリア様がみてる
“〜春〜”の映像では、当然ながら左上に時刻表示が。それが微妙に受けて、能登さんが時刻を読み上げてました(笑)
さらに映像の組み合わせが絶妙で、志摩子さんが“あっぱれ”扇子を広げるシーンを入れて、直後にアイキャッチで終わり。
もちろん会場中、大爆笑でございました(笑)
「これチョキチョキした人すごーい!ビックリ!あっぱれですね。」
(マリみての現場はどうでしたか?)
「『おはよう」』はなく『ごきげんよう』。そして役名で呼び合ってました。
由乃さん・・・池澤春菜さんとはケロロでも一緒の現場なんですけど、由乃さんって。お姉さまはお姉さまだし。
初めて現場であったのに不思議な懐かしい感じがしました。」

(「ブギーポップでは笑わない」でも共演されてた清水香里さんからは何と呼ばれているんですか?)
「マリみての現場で『お姉さま』と初めて言ってくれたことがあって。
今まで自分が言ってきたわけですよ、言われたことがなかったわけですよ。すごい嬉しくて『乃梨子!』って。
『スクールランブル』でも一緒ですけど、今は“香里ちゃん”かな。豊口さんは・・・お姉さまですね。」

(他の現場では変に思われません?)
「気が付きませんでしたね、今度から気をつけます」

6:スクールランブル
これも一部(いや、ほとんどか?)メーカー製作のが入ってましたね。
そのせいか、八雲が全く喋らない。ほんの少し八雲の姿が出た瞬間に能登さんが反応しておりました(笑)
「八雲ちゃんは眼差しが優しいから、喋ってなくても・・・。」
その直後、司会者の「天満ちゃん、可愛いかったですね」の一言に、ガックリとうな垂れる能登さんの姿が・・・(笑)
「テストでも本番でも、つい笑っちゃう、楽しい、面白い!」
(八雲については)
「八雲の目線が好きで、特にネコのエピソードが好きです。」
(「マリみて」や「ヤミ帽」でも妹ですよね)
「あっ、妹ですね〜。天満ちゃんと八雲で言うと、見た目は天満ちゃんの方が妹っぽいなと思うんですけど。
姉妹はいいですよね。私は男兄弟しかいないんで・・・。いたらいいなと思うのはお姉ちゃんかなぁ」

(お姉さまは?)
「お姉さまはいますもの、聖さまただ1人です・・・恥ずかしくなってきちゃった」

以上でトークは終わり。
時間が押してるのか、スタッフが何度か巻きを入れていたので、すぐに最後のカルトクイズへ。
問題は以下の3問、当選者には能登さんから少し早いクリスマスプレゼントが贈られます。
Q1:「声優としての一番最初のお仕事は?」
Q2:「高校3年生のとき、能登さんのクラス(3年4組)の一風変わった呼び名は?」
Q3:「能登さんが出演したアニメの制作会社を5社挙げてください」

答えはそれぞれ
A1:「マツダ(自動車メーカー)のラジオCM」
A2:「34ホーム」
A3:「J.C.STAFF、マッドハウス、GONZO、AIC、スタジオディーン」

1問目と3問目は、さっぱり分かりませんでした(^^;
2問目は、途中のヒントで自分の母校とほとんど同じ呼び名であると分かったものの、その前に一度手を挙げていたので残念。
もう少し待っていれば答えられていただけに、非常に悔しいです(^^;
まぁ、当選者の方にプレゼントを渡す際に、すぐ目の前で能登さんのお姿を見れたので良かったですが。
これでイベントは終了、最後に能登さんが挨拶をして退場。約70分のイベントでした。

こんな感じで、内容的には結構楽しめるものでした。
能登さん個人をメインにしたイベントだけに、特にナレーションの話など、とても貴重な話を聞くことができました。
能登さんも色々思い出しながら1つ1つの質問に丁寧に答えていて、聞いててとても気持ちの良い時間でした。
こういうトークイベントは、能登さんには合っているのかもしれません。
能登さんの考え方とか感じていることが分かるし、何より能登さん自身がより魅力的に映りますから。
同じようなイベントがあれば、また参加してみたいですね。

ただ、内容は良かったものの、その運営側に対しては不満を感じずにはいられませんでした。
まず、司会進行がうまくなかった点。会話がうまくまわらず広がりも無く、司会者のところで何度も流れが止まっていました。
もちろん多くの客を前に緊張はしていたと思うし、司会にはある程度スキルがいるのは分かりますけど・・・。
(その分能登さんがトークを盛り上げたりフォローを入れたりと、頑張っているのが見て取れました)
最後に告知すらさせないまま、慌てたようにイベントを締めていたのもまり良く無かったです。
それと一番気になったのが、会場の照明。
映像を流してるときは当然だとしても、トークの間もステージ側の一番前の照明しかつけなかったせいで、暗い暗い!
自分はまだ一番前の席だったので能登さんのお顔はよく見えたのですが、後ろの方はほとんど見えなかったそうですし。
あの照明のつけ方は、明らかにミスです。トークイベントなわけだし、出演者の表情も見えないようではさすがにダメでしょう。
今年でこのような企画は8年目だそうですが、そのノウハウは蓄積されていないんでしょうか・・・。
イベント内容が非常に良かっただけに、この点が非常に残念でした。

トップページへ戻る レポートページへ戻る